「自律・独立」タイプの詳細解説

キャリア・アンカー 自律・独立 (AU: Autonomy / Independence)タイプについての詳細です。

どんな仕事であれ、自分のやり方、自分のペースを守って仕事を進めることを大切と考える。独立タイプ。

自律・独立 (AU: Autonomy / Independence) タイプ

自律・独立(AU)タイプは、他者の指示や制約から解放され、自分自身のペースや方法で仕事を進めることに強い欲求を持つ人たちです。自由な環境で働くことで最大の成果を発揮し、自己決定権を尊重します。このタイプの人は、上司や組織の厳しい管理や細かな指示に対して強い抵抗を感じ、自由な裁量を持つことで生産性が向上します。

自律・独立タイプの強み

【自己主導力】 自分で目標を設定し、それを達成するための計画を立て、実行する能力に優れている。

【柔軟な思考】 定型的なやり方に縛られず、新しいアプローチや解決策を考え出す力を持つ。

【責任感】 自分が行った選択や行動に対して強い責任感を持ち、結果に対して責任を取る覚悟がある。

自律・独立タイプの弱み

【組織適応性の低さ】 組織のルールやプロセスに対して抵抗感を持ち、時にチームとの協調が難しい場合がある。

【孤立感】 自由を求めるあまり、他者との協働を避けがちであり、その結果として孤立する可能性がある。

【短期志向】 長期的な視点よりも目先の自由や独立性を重視する傾向があり、キャリアの持続性を損なうことがある。

自律・独立タイプに向いている職業やポジション

【フリーランスやコンサルタント】 自分のペースで働ける職種や、クライアントと直接契約して仕事を進める立場。

【起業家】 自分のビジネスを立ち上げ、独自のビジョンに基づいて運営するポジション。

自律・独立タイプのキャリアにおける注意点

【ネットワークの構築】 自立した働き方を維持しつつも、必要な時に他者と連携できるネットワークを構築することが重要。

【長期的な視野を持つ】 自由を求める一方で、長期的なキャリア戦略を持ち、持続可能な成長を目指す。

自律・独立タイプの強みを伸ばすためには

【自己管理能力の強化】 タスクの優先順位をつけ、計画的に仕事を進めるスキルを磨くことで、自由な働き方を維持しつつ効率を高める。

【新しいチャレンジを受け入れる】 固定観念にとらわれず、自由な発想を活かして新しいプロジェクトや仕事に挑戦する。

自律・独立タイプの弱みを補うためには

【チームワークの強化】 他者との協働が求められる場面では、積極的にコミュニケーションを図り、チームに貢献する姿勢を持つ。

【長期的な目標設定】 自由を重視しながらも、長期的なキャリア目標を設定し、その達成に向けて計画を立てる。

まとめ

自律・独立を重視する人は、自由な環境で最大の成果を上げる傾向がありますが、キャリアの持続性や他者との協働を意識することも重要です。自分の強みを活かしながらも、時にはチームや組織の一員としての役割を果たすことで、より多くの成功を収めることができます。

8つのタイプ別 詳細解説

キャリア・アンカー 参考書籍

キャリア・アンカー ― 自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)

エドガー・H. シャイン (著), Edgar H. Schein (原著), 金井 寿宏 (翻訳)

2003/6/1

シャイン博士が語るキャリア・カウンセリングの進め方: <キャリア・アンカー>の正しい使用法

エドガー・H. シャイン (著), 尾川 丈一 (著), 石川 大雅 (著), Edger H. Schein (原著), 松本 美央 (翻訳), 小沼 勢矢 (翻訳)

2017/1/20

これからのキャリア開発と組織社会化

エドガー・H・シャイン (著), 尾川 丈一 (著), 株式会社パーソル総合研究所 (著)

2021/7/5

人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

エドガー・H・シャイン (著), 金井 壽宏 (監修), 金井壽宏 (監修), 金井 真弓 (翻訳)

2009/8/8

キャリア・マネジメント3冊セット:変わり続ける仕事とキャリア

E.H. シャイン (著), J. ヴァン=マーネン (著), エドガー・H・シャイン (著), 木村 琢磨 (監修), 尾川 丈一 (翻訳)

2015/7/31